日焼け止めは、毎日塗り、数時間ごとに塗り直すべきだと教えられる、欠かせないスキンケア製品です。ただ、忙しいときには手順を減らす必要があり、そこで役立つのが多機能製品です。本当に2役を果たすものもあれば、完全な代わりにはならないものもあります。SPF入りメイクは、後者の一例です。
日焼け止めを塗ってからメイクを重ねる手間を省けるのは理想的に思えますが、SPF入りメイクだけに紫外線対策を頼ることを、皮膚科医は勧めません。認定皮膚科専門医のAsmi BerryとDendy Engelmanが、SPF入りメイクについて知っておきたいことと、特に夏に、それだけを紫外線対策にしてはいけない理由を説明します。
専門家の紹介
Asmi Berry医師(DO)は、ロサンゼルスの認定皮膚科専門医です。
Dendy Engelman医学博士は、ニューヨーク市の認定美容皮膚科専門医で、モース手術を行う外科医です。
SPF入りメイクとは?
SPF入りメイクとは、その名のとおり、日差しから肌を守る成分を配合し、肌をカバーしながら紫外線対策も行うメイク用品です。Engelman医師は「紫外線は肌の老化を速め、がんのリスクを高めることが分かっています。ファンデーション、化粧下地、コンシーラーにSPFを取り入れると、防御を一層追加できます」と話します。色付き保湿剤、BB・CCクリーム、プレストパウダー、フィックスミスト、チーク、ブロンザー、口紅にも、日焼け止め成分入りの製品があります。
メイクにSPFがあっても日焼け止めは必要?
SPF入りメイクは、肌のカバーと紫外線対策を簡単に組み合わせられますが、Berry医師によると、それだけで十分なことはほとんどありません。Engelman医師は、多くのSPF入りメイクの紫外線防御力は軽度で、肌を十分に守るには足りないと説明します。「十分な防御を得るには、しっかりカバーするメイクのすべての段階で、SPF入り製品を大量に使う必要があります。それでも、日差しから肌が守られているとは断言できません。だから、私はSPF入りメイクだけに頼ることを決して勧めません」
SPF入りメイクは、日焼け止めの代用品や主な紫外線対策ではなく、追加のメリットと考えるのがよいでしょう。肌を十分に守るため、Berry医師は、メイク自体にSPFがあっても、その下に日焼け止めを塗ることを勧めます。「通常の日焼け止めは、試験に裏付けられた安定した紫外線防御を提供します。そこを運任せにしたくはありません」と話します。
メイクの下に日焼け止めを塗る方法
日焼け止めとメイクは、順に重ねるのが最善です。SPF30以上で、軽く、ノンコメドジェニックで、白浮きや脂っぽさ、強いテカリが残らない製品なら、メイクになじみやすくなります。Berry医師は「ジェルや美容液のような質感の日焼け止めは、メイクの下に重ねやすいことが多いです」と付け加えます。
Engelman医師によると、エモリエント成分を含む濃厚で重い日焼け止めは、メイクのずれやモロモロの原因になることがあるため、避けるようにしましょう。「まず腕の内側で製品同士の相性を試し、粉状になったり分離したりしないか確かめてもよいでしょう」と話します。
清潔な肌に、メイク前のスキンケアの最後として日焼け止めを塗ります。鼻の中央、頬、あご、額に広げ、それぞれの部位になじませながら、生え際、こめかみ、耳、首まで伸ばしましょう。Berry医師は、モロモロやムラを防ぐため、数分待って落ち着かせることを勧めています。
次にSPF入りの化粧下地を使うと、メイクが一日長持ちしやすくなります。日焼け止め成分入りのファンデーションやチークなども、普段どおり使ってかまいません。Berry医師は「下の日焼け止めを動かさないよう、こすり込まず、優しくたたくように重ねてください」と話します。最後にSPF入りパウダーやフィックスミストで仕上げると、防御を追加できます。
メイクの上から日焼け止めを塗る、または塗り直すべき?
日焼け止めは2時間ごとに塗り直す必要がありますが、メイクの上では難しいこともあります。Berry医師は、日中のお直しに、プレストタイプやブラシ付きのパウダー日焼け止めを好んで使います。Engelman医師は、少し色を足せるSkinbetter Sunbetter Tone Smart SPF 68 Sunscreen Compactや、テカリを抑えながらメイクを整えるISDIN Isdinceutics Mineral Brushで塗り直すのが好きだと言います。
Berry医師は「SPF入りミストやフィックススプレーも、素早く使えて軽く、メイクの上に使っても崩れにくいため便利です」と付け加えます。もう一つの簡単な方法は、お気に入りの日焼け止めを、色付きでも無色でもメイクスポンジに取り、顔全体に優しく押し当て、十分になじませることです。
最後に
SPF入りメイクは何も使わないよりよいものの、通常の日焼け止めと組み合わせるのが最適です。SPF入りメイクだけで十分に守るには、通常の日焼け止め大さじ2杯相当の量を塗る必要があり、現実的には考えにくいでしょう。代わりに、少なくともSPF30の通常の日焼け止めをスキンケアの最後に使い、その後でメイクをすれば、肌を十分に守れます。
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