インドでは、額につけるビンディが美しさと深く結びついています。この装飾品には重要な文化的意味があり、装い全体を大きく引き立てます。サリー、レヘンガ、サルワール・カミーズなどの伝統的なインド衣装とも自然になじみます。この記事では、ビンディの歴史、文化的な意義、変化するトレンドを紹介し、おしゃれで人気のデザインを集めました。
この記事の内容
切り替え
ビンディの歴史
ビンディの意味
ビンディのトレンド
今人気のおしゃれなビンディデザイン17選
顔の形に合ったビンディの選び方
よくある質問(FAQ):
ビンディの歴史
「ビンディ」は、点やしずくを意味するサンスクリット語の「ビンドゥ」に由来します。古代には、ビンディをつけることは「ヴィシェーシャカチェーディヤ」「パトラチェーディヤ」「パトラバンガ」「パトラレーカー」などと呼ばれていました。男女ともに、さまざまな形の葉を使って額を彩り、知性を崇めました。また中世には、新郎が花嫁の眉間に小さな血のしずくをつけたため、結婚の重要な要素でもありました(1)。
ビンディには、インドの地域ごとに異なる呼び名があります。ティーカ、ティラク、ティップ、クンクー、クンクマ、フォット、ポットゥ、ボットゥ、チャンドロ、ティロなどが代表的です。
ビンディの意味
額の中央、眉と眉の間につけるビンディには、装飾以上の意味があります。この位置は、隠された知恵や第三の目という概念に結びついています。特に赤いビンディは、女性の内なる強さ、エネルギー、力を象徴すると考えられています。また、家庭の愛と調和も表します。既婚のしるしとして、女性本人と夫の両方を守ると信じられています(2)。
ビンディのトレンド
ビンディは、民族衣装に欠かせない装飾から、世界的なファッションアイテムへと発展しました。年齢、性別、婚姻状況を問わず、世界中の人々に受け入れられています。地域ごとに、女性たちは形、大きさ、色、素材、スタイルを工夫しています。デザイナーも、さまざまな使い方ができる美しいビンディを生み出しています。現在では、身体のさまざまな場所にタトゥーのようにつけることもあります。こうしたことから、ビンディの人気は今後も続くといえるでしょう。
ビンディの使用は、もはや額だけに限られません。身体のさまざまな場所に、いろいろな方法でつけられます。タトゥーとして楽しむこともできます。
インドでは、ビンディは女性だけのものではありません。ティラクやティーカのビンディは、男性にとっても個性的で特別なファッション表現になっています。ストーンで模様をつけたものもあります。幸運を象徴しながら、すっきりした魅力的な印象を与えます。
こちらの記事もおすすめ
美しいノーズピンのデザイン10選で華やかに変身
月見草オイルが健康・髪・肌にもたらす驚きのメリット
試してみたいインドのメヘンディデザイン20選
既婚女性向け:インドで買えるおすすめシンドゥールブランド10選
今人気のおしゃれなビンディデザイン17選
人気のビンディのデザインやスタイルを見て、次のおしゃれのヒントを見つけましょう。
1. 赤い丸のビンディ
伝統的なビンディは、額の中央、正確には眉間につける赤い丸です。インド全土で主に既婚女性が使い、小さなものから大きなものまであります。大きいほど大胆な印象になります。
ケララ州の花嫁も結婚式でこのビンディをつけ、赤い丸の下に白または金色のストーンを一つ置き、シンプルながら魅惑的に仕上げます。より現代的なアレンジでは、通常の赤いビンディの代わりに極小のラインストーンを使います。
2. 黒い丸のビンディ 南インドの若い女性たちは、伝統衣装に小さな黒いビンディを合わせるのを好みます。手早く簡単にでき、全体をかわいらしく純粋な印象にします。普通の黒いアイライナーだけでも描けます。
3. 縦線のビンディ
長い線状のビンディは、卵形の顔を引き立てるにも、広い額をカバーするにも適しています。黒やカラーのコールペンシル、またはリキッドアイライナーで、額の中央に正確な縦線を描きます。ラメで飾れば、パーティー向けの印象的なスタイルにもなります。
アーンドラ・プラデーシュ州の花嫁のビンディは、縦線とジグザグの土台線で構成されます。「パヴィトラ・デヴィ・ティラク」として知られる縁起のよいデザインで、愛、喜び、繁栄の象徴とされています。
4. ペイズリーのビンディ
こちらも流行に左右されない素敵なデザインです。ペイズリーはペルシャで生まれた模様で、このビンディはしずくのような形です。単色でシンプルにしても、ストーンで飾っても楽しめます。
5. 重ねづけビンディ
重ねづけは、シンプルで上品な楽しみ方です。2〜3個のビンディを、美しい層になるように重ねるだけです。異なる色を選ぶと、さらにおしゃれになります。
6. 装飾付きビンディ
花嫁の衣装をこれほど引き立てるビンディは、ほかにありません。普通の丸いビンディを金色のストーンで飾ると、数分で個性のある理想の花嫁姿になります。ただし、大きすぎるとほかの装いがかすむため、サイズは控えめにしましょう。
現代のエンターテインメント業界によって、重ねづけと装飾を組み合わせたビンディが人気になりました。このスタイルで使う重ねづけビンディは、通常、縦長です。
7. 花柄のビンディ
花柄が好きなら、額にも取り入れましょう。独創的な花模様のビンディがぴったりです。繊細な花や葉を工夫して表現した、さまざまなスタイルから選べます。
8. 矢印のビンディ
黒いカジャルやアイライナーで、眉間に下向きの矢印を描けば、周囲と差をつけられます。さらに凝った印象にするなら、美しい錨の形へ変え、輝きも加えましょう。
9. 三日月のビンディ
鎌のように曲がった三日月形で、額の中央に逆さ向きや横向きにつけられます。マハラシュトラ州発祥で、マラーティーの女性に人気があります。「チャンドラ(月)コール・ビンディ」や「マハラシュトラ風ビンディ」と呼ばれます。
マラーティーの花嫁は、伝統的なナウヴァリ・サリーやペシュワイ・ナートに、さまざまな大きさの赤一色の三日月ビンディを合わせるのを好みます。
10. 星形のビンディ
月だけでなく、星も額を明るく彩れます。シンプルな貼るタイプの星形ビンディは、ほぼどんな服装にも合います。華やかに装うときは、ストーンやラメを加えてもよいでしょう。
11. ヘビのビンディ
かつてインドの女性の蛇使いは、ヘビのようなビンディをつけていました。ほかの女性もまねをするようになり、徐々に独特のトレンドとなりました。額に曲線や波形のビンディをつけると、カジュアルなサリーによく合います。
12. マーンティッカ風ビンディ この上品な装飾ビンディに個性的なメイクを合わせ、結婚式の装いを華やかにしましょう。マーンティッカのように額の上部を覆います。シンプルでも宝石付きでも、注目を集めるはずです。
13. ラインストーンのビンディ 貼るタイプで、多くは色付きのラインストーンを並べた模様になっています。華やかさと品のよさを両立し、装いに変化を加えます。パーティーやイベントで刺繍入りの服に合わせる女性が多くいます。さまざまな形やデザインがあり、高価なものにはスワロフスキーが使われます。
14. ミラーのビンディ カジュアルな服には、小さなミラービンディを選びましょう。本物の鏡を魅力的な形に切って作られています。カラーストーンや小さなビーズで飾られたものもあります。
15. デザイナービンディ デザイナーズドレスに合わせる特別な装飾を探しているなら、高価なデザイナービンディが役立ちます。多くのストーン、ラメ、ビーズ、パール、さらにはダイヤモンドで飾られています。さまざまな形、大きさ、色があり、希望や必要に合わせたオーダーメイドも可能です。
16. 朱色のビンディ インドの既婚女性に人気の貼るタイプは、朱色の粉を使うビンディを商品化したものです。額にビンディの形で赤い朱をつけると、幸運、富、成功をもたらすと信じられています。安価で塗りやすく、上品なのも魅力です。
17. チャンダン・ビンディ 花嫁のビンディのヒントを探しているなら、ベンガルの花嫁がつける凝ったチャンダン・ビンディを参考にしましょう。額の中央にクンクマで赤い丸を描き、白檀のペーストで額全体に複雑ならせん模様を施す壮麗なデザインです。愛と平和を表し、花嫁姿をさらに引き立てます。
白檀のペーストは、マニプルの花嫁の「チャンドン・シリ・チンバ」にも使われます。ただし、この伝統的なデザインは、額の上から鼻先まで延びる2本の線を含み、ほかとは大きく異なります。
顔の形に合ったビンディの選び方
色選びに決まりはありませんが、大きさやデザインは顔の形や骨格に合わせるとよいでしょう。顔のバランスを美しく見せ、輝く印象にするための選び方を紹介します。
丸顔: 縦に長いビンディが上品に引き立てます。角度があるように見せて顔を長く見せ、バランスを整えます。丸みを強調する円形や大きなビンディは避けましょう。
四角い顔: 丸いビンディなら、どんな大きさでも、頬骨や顎などの強く鋭い輪郭を和らげます。三日月や存在感のある大きなものも試せます。ただし、幾何学的な形は避けましょう。 卵形の顔: 理想的とされる顔の形なので、さまざまな形や大きさを楽しめます。長すぎるものを除き、ほぼどんなデザインも美しく似合います。
ハート形の顔: 小さくシンプルな丸いビンディなら、広い額から視線をそらし、顔のバランスを整えます。反対に、大きなものは額を強調するため、避けるべきです。
ひし形の顔: もともとの顔立ちの比率が整っているため、さまざまなデザインを試せます。丸いものでも長いものでも、シンプルな形を選びましょう。
まとめ: 「ビンディ」は、小さな点やしずくを意味するサンスクリット語の「ビンドゥ」に由来します。ヒンドゥー教の伝統では、額の中央の眉間につける装飾品です。女性の既婚のしるしで、インドの民族衣装によく合います。大きさ、形、色、デザインの新しい種類が次々と生まれ、人気は続いています。おしゃれなビンディを選ぶ際は、顔の形と骨格を考慮することが大切です。
よくある質問(FAQ):
ビンディはどこにつけますか? 通常は額の中央、左右の眉の間につけます。ただし、額の少し高い位置につけてもかまいません。
黒いビンディをつけてもよいですか? 南インドでは、若い女性や未亡人がよく黒いビンディをつけます。未亡人の場合は喪失を表し、適切なものとされています。
ジーンズにビンディを合わせてもよいですか? すべてのビンディが、ジーンズやトップスなどの洋服に合うわけではありません。そうした服には、丸いビンディ、特に大きく赤い円形のものを避けるとよいでしょう。
ビンディをタトゥーにすることはありますか? インドの農村部の一部では、女性の額にビンディのタトゥーを入れます。
参考文献:
「ビンディ(装飾)」— Wikipedia.org
「ビンディの目的」— HinduAmerican.org
広告
